Biangbiang麺など西安名小吃
西安の食文化は歴史が長く、独自の特色ある食文化を形成しています。餃子が特に有名です。 この西安の中華料理は独特のもので、小麦粉、羊肉、スパイス、香り油(辣油、葱油、山椒油等)などが使われており、今までの 中華料理とは異なり、とくに刀削麺、Biangbiang面、餃子、小龍包などはその味に驚愕することのでしょう。
西安の料理は主に陝西地方の特色を活かしていますが、中国各地の料理が一体となっているものも多く、種類は豊富で料金も安いのが特徴です。市場は夜になると明るくなり、西安の観光名所のひとつにもなっています。
Biangbiang麺
関中地方で日常に食べられている粉食のうち、蒸しパンに次いで多いのがこのビャンビャン麺(現地ではBiangbiang面とよく表記されています)でしょう。Bビャンビャン麺は陝西省関中地方の伝統的な食べ物で、関中地方産の小麦粉で作られた長く幅広い麺です。陝西の十大不思議のひとつとして、「ベルトのような麺」と言われているほどこの麺は有名です。ビャンビャン麺のBiangという漢字は複雑で書きにくく、辞書でも調べられないため、本にもめったにでてないのが残念で仕方ありません。北方の人はこの料理を大好物としています。
肉夹馍(ロオジャーモー)
肉夹馍(ロオジャーモー)は中国風焼ききパンの中にみじん切りした肉を入れた食べ物です。肉夹馍(ロオジャーモー)は陝西(西北地区の大部分)の人気料理で、戦国の時代にも遡ることができるほど歴史のある料理です。当時は寒肉と称されていたそうです。肉夹馍(ロオジャーモー)は肉汁溢れる肉と白吉馍(やきパン)が相まって最高の味となり、世にその名を知られることになりました。中国風ハンバーガーという美称も与えられました。
羊肉泡馍(ヤンルーポーモー)
羊(牛)肉泡馍(ヤンルーポーモー)は西安市で有名な軽食として人々に親しまれています。上等な牛肉あるいは羊肉に香辛料を加え、鍋で煮込んでできたシチューの中に、小さくちぎった焼きパンを入れた料理です。パンを食べ終えた後に、スープを飲んでいただくと、香りは口いっぱいになります。ニンニクの砂糖漬けを一緒に食べると味はより一層よくなります。羊(牛)肉泡馍(ヤンルーポーモー)は西安の飲食文化を代表する食べ物だと言えるでしょう。
涼皮(リャンピー)
涼皮は、2000年以上の歴史をもち、秦の始皇帝への献上物として用いられたとされています。涼皮はコメの粉を糊状にして、竹のせいろに薄く入れ、強火で蒸した食べ物で、薄く、柔らかくて独特の味をもっています。涼皮を千切りにし、野菜やもやしなどを入れ、調味料を加えて食べます。美味しさのコツは唐辛子の油にあり、辛くて香りいっぱいなので、西安で凄く人気があります。暑い夏に、涼皮と肉夹馍(ロオジャーモー)は欠くことのできない料理です。
餃子宴 餃子フルコース
餃子宴は西安で有名な宴席で、食材、作り方に凝っているほか、形も見た目も美しく、味はもちろんいうまでもありません。この宴席には様々な餃子が供されるので餃子宴と名付けられました。
灌湯包(小龍包)
灌湯包は食材に凝っているほか、皮を包むのに熟練を要します。灌湯包は、小麦粉を湯で練って皮を作り、餡にはばら肉と新鮮な骨髄を用い、十種以上の調味料を入れて作られています。出来上がった灌湯包は見かけも綺麗で、スープも濃厚ですが、脂っこくありません。
岐山臊子麺
岐山臊子麺は陝西省関中地区の伝統的な麺料理で、長い歴史を持つます。岐山麺は細長くて厚さが均一で、喉ごしが爽やかです。スープは酸味を帯びた辛さで麺にこしがあり、年齢を問わずに好まれます。岐山麺は関中地区では重要な地位を占め、冠婚葬祭や年越し、子どもの生後1カ月や高齢者の長寿の祝いの席、親戚や友人をもてなす際などに欠かせない料理です。