チベット人は、標高4000メートルを超える“世界の屋根”と呼ばれるチベット高原で生活し、遺伝的に適応しています。チベット仏教の教えを忠実に体現するチベット人は、衣食住に執着を持たず、『質素な生活でレベルの高い思想』を持っていて、与えられた暮らしに満足し、精神面の崇高さを重視します。これはまさに仏教で説かれる出離、菩提心、正見の価値観を体言しているといえるのではないのでしょうか。現代日本人が抱えるストレスやイライラ、競争心が少なく、心の平穏を常に保っています。チベット人は逆境においても慈悲深く、忍耐強く、心穏やかな民族なのです。チベットの人々は穏やかに自然と調和して生活しています。