チベット仏教は、中国のチベットを中心に発展した仏教の一派で、密教に近く、大乗仏教の潮流です。チベット仏教の教えの基本には、『輪廻転生』の考え方があります。自分自身の業やカルマによって、六道(地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人・天)のいずれかに生まれます。煩悩は、修行によって断滅することができ、煩悩を断滅できたら輪廻から解脱できます。修行を積めば、仏の境地を得られるというものです。慧海に続いて、1900年代から大正時代にかけて多田等観、青木文教、寺本婉雅ら日本の僧侶、仏教学者がチベットへ赴き、チベット仏教を研究しました。チベット仏教の信者は中国を始め、インド、ネパール、ブータンなどにもたくさんいます。
チベット仏教の僧侶が着る袈裟(けさ・ラマ服)は袖なしの短い上着、筒状の大きな布で作られている袴、一枚の布で出来ている袈裟の3点のセットの方が一般的です。オレンジ色や赤のラマ服が多いです。