2010年の国慶節を迎える為、大明宮国家遺跡公園(だいめいきゅうこっかいせきこうえん)が10月1日に中国西安で、開園しました。
大明宮遺跡は現在の西安市北部に位置する唐代の宮城跡です。中国政府は2007年から主要な建造物を復元し、公園として整備しました。現在、中国では「シルクロード」を世界遺産として申請する準備を進めており、大明宮国家遺跡公園もその重要な一部となるそうです。
大明宮は、唐太宗貞観8年(西暦紀元634年)に建造されました。唐高宗からの唐朝歴代の帝王がここに居住し、朝政事務を司っていました。大明宮は、かつての唐200年の政治、文化中心地でした。大明宮は唐代の最も雄壮な宮殿建築群ですし、世界史上でも、最も雄壮な宮殿建築群の1つでもあります。
遺跡公園のハイライトは、独特な東方古建築遺跡(紫宸殿、含耀門など)、「月光大明宮」のイルミネーションなどです。
大明宮国家遺跡公園は、敷地面積が3.5平方キロメートルりますが、無料区と有料区に分けられます。無料区は総面積の三分の二を占め、観光客は無料で観光できます。有料区は文物保護区と文物展示区です。また、考古作業は開園中にも行われ、観光客は近距離で大明宮の考古作業を見学できます。
この一方、中国歴史ドキュメンタリー映画「大明宮」の世界初の試写会が9月9日、ニューヨークの国連本部で行われました。これは中国西部の都市・西安のイメージを世界的に広めるための活動の一部です。
中国駐国連副代表の劉振民大使は試写会の席上で西安について触れ、人々が真っ先に思い浮かぶのは必ず秦の始皇帝の兵馬俑だとしました。これから世界に公開されるこのドキュメンタリー映画は、西安の歴史上もう一つの重要な時期、唐代の宮殿遺跡である「大明宮国家遺跡公園」をテーマにしており、皆様に1000年前の唐代の盛況を紹介する見込みです。