嘉峪関市(カヨクカンシ)は中国甘粛省甘粛省の北西部、河西回廊の中部ほどにあります。古称は璧玉山で、「美しい谷間」の意味で、市名は嘉峪関(カヨクカン)から命名されました。嘉峪関の南は祁連山脈、北は龍首山と馬鬃山に面し、その地理的特色から秦漢代以後の歴代王朝はこの地域に兵力を集中させました。
嘉峪関は甘粛省にあるオアシス都市で、万里の長城の西端があることで知られています。嘉峪関市には嘉峪関城楼や、魏晋壁画墓や、万里頂上第一墩や、懸壁長城や、黒山岩画など見所があり、シルクロード旅行の外れない魅力溢れる都市で、チャンスがあれば、是非嘉峪関へ旅行に行ってください。
嘉峪関(かよくかん)は、万里の長城の最西端の砦として、古くはユーラシア大陸を東西に結んだ陸路シルク ロードの難攻不落の要衝でした。『天下第一雄関』とも称されています。
魏晋壁画墓(ぎしんへきがぼ)は、中国の甘粛省嘉峪関市の東北20kmのゴビ灘にある古墓群です。魏晋時代(220~419)の2千余基の墓の内13墓が発掘され、8つの墓には描かれています。地下10数メートルの墓で、墓内は通路、前室、中室、後室と構成されます。660点の壁画が部分的に保存されています。それらは全く「地下の百科全書」と言えるほど、1600年前の生前の生活から農業、牧畜、養蚕、狩猟、炊事、歌舞音曲などが描かれていました。
万里長城第一墩(ばんりちょうじょうだいいちとん)は、明代長城の最西端のの一番目の物見台です。『墩』とは物見台です。甘粛省嘉峪関嘉峪関の両翼長城の南端に位置する墩台で、討賴河の高さ56mの崖の上にあります。ここから先は深い川底で、地の果てに来たという情緒たっぷりです。半地下に川にせり出た展望台があり、物見台や谷底、討頼河の対岸を見ることができ、迫力満点です。
懸壁長城(けんべきちょうじょう)はシルクロードの見所の一つで、明代に築かれた万里の長城の一部です。嘉峪関から北東に7.5kmのところにあります。懸壁長城とはまるで城壁を空に引っ掛けたように見える長城のことです。なだらかに続く長城が山の斜面に沿って急激にそそり立っています。最大斜度は45度に達し、天に懸けられたように見えることから「懸壁長城」と呼ばれます。懸壁長城は長さ950メートル、高さ150メートル、最大傾斜45度、壁の高さは6メートルです。是非、急斜面の山に向かって架けられたこの懸壁長城を登ってみてください。