陝西歴史博物館の地下壁画室特別見学
中国陝西省は文化遺産が数多く点在され、天然の歴史博物館とも言われています。特に西安は周秦漢唐などの13代の王朝の都として、繁栄を誇ったところでした。兵馬俑を始め、名勝旧跡が一杯残っております。特に陝西歴史博物館は全国からの出土品を約11万3000点収納していて、3000点を展示している国家級の歴史博物館です。石器時代から元明清まで時代順に展示している一般展示館の他、事前に予約したら、地下壁画室特別展の貴重な壁画逸品を見学できるようになりました。ここ数年、唐の壁画のある墓が20カ所も発掘され、そのうち壁画500点余りが陝西省歴史博物館の地下壁画室に収蔵されています。
唐の墓室の壁画は陝西省歴史博物館の最も特色のある収蔵品の一つであり、主に唐の陵墓から救出され、保存のため剥離された500点余りで、約千平方メートルの壁画からなり、総収蔵点数は中国の博物館の中でもトップと言われて、そのうちの82点が国の一級文化財と指定されています。
特に西安市の西郊外には、則天武后と唐高宗の共同陵墓の乾陵があります。乾陵は発掘していませんが、その陪葬墓として建てられた章懐太子墓や、懿徳太子墓や、永泰公主墓が発掘され、華麗な壁画が出土されました。これらの壁画は今は剥ぎ取られて、陝西省歴史博物館地下の保存庫に収蔵されています。
陝西省歴史博物館の壁画室特別見学で、国宝クラスと一級品の壁画逸品は10点余も観賞でき、西安周辺唐時代墓から出土された壁画、主に永泰公主、章懐太子、懿徳太子から出土した馬球図、迎賓図、仕女図が世界でも有名です。陝西省歴史博物館壁画特別展は月曜日の他、旅行社予約制で、入場できます。実名制で、お申込みには参観者のパスポート情報が必要となり、ご興味のある方は是非事前に申請してください。