大雁塔はいにしえの都・西安のシンボルと言われています。『西遊記』で、おなじみの三蔵法師のインドから持ち帰った経典を翻訳する為に建立されました。高さ64メートルで、7階のレンガ造りのタワーです。大雁塔は西側に傾いていて、斜塔です。何で、斜塔になったのかと質問されるとき、ガイドが冗談めかして、西側にある仏教の本山、インドに傾いていて、西方浄土だと案内していますが、実は上世紀90年代、農業用水、工業用水の地下水を過度利用されて、地面が落ちたことによるものです。一番ひどい時、大雁塔は2メートルも傾きまして、何十年後、古都西安を代表する大雁塔が落ちる傾向だというふうに警告されたことがあります。
西安人民政府がこういう厳重事態を意識して、2009年以来、地下注水所を6か所建設して、毎日、地下へ、1200トンの水道水を注水しています。今までは38万立方メートル注水しています。特に今年は後2箇所の注水所を増築して、今は1時間に50立方メートル注水して、一日に地下へ、半分のプール(50mx25mx2m)に相当する水を入れている見込みです。
農業用水、工業用水の為、作った井戸を閉鎖して、毎日、地下に注水している為、大雁塔もだんだん直塔へ回復しているそうです。