乾陵(けんりょう)と永泰公主墓(えいたいこうしゅぼ)
乾陵(けんりょう)
西安渭河の北にある乾陵は、中国の2000年以上にわたる封建的歴史の中で、唯一つの、二人の帝王が、それも夫婦である皇帝、唐高宗と則天武后が共に埋葬された陵墓です。則天武后は中国史上唯一の女性皇帝であり、伝奇的生涯を送った彼女の死後、この陵墓の前に巨大ながを建てられましたが、文字は書き入れられてないですので、「無字碑」と呼ばれています。参道の両側に石刻人形、石刻獣、華表(立石)がずらりと並んでいます。ペルシャから伝わった翼のある馬ペガサスやシルクロードにより中国に伝わったダチョウが代表作で特に見たいです。そして、乾陵はいま世界文化遺産リストにその名を並べるため申請が行なわれているのです。
永泰公主墓(えいたいこうしゅぼ)
永泰公主(えいたいこうしゅ)は、高宗と武則天との孫娘ですが、この墓は乾陵の近くにあります。永泰公主は、17才の時、武則天を批判したことで殺された悲運の皇女です。
墓は地下にあり、石の階段を降りて行くと地下室があり、大きな石棺があります。地下の墓道から墓室まで、唐時代の武士や女官 、青龍、白虎など、くまなく壁画が描かれていました。