嘉峪関(かよくかん)は万里の長城につながる関の中で唯一建設当時のまま残される建造物です。最東端にある山海関が「天下第一関」と称されるのに対し、嘉峪関(カヨクカン)は「天下第一雄関」といわれています。東西シルクロードの要衝の一つで、周囲には敦煌莫高窟のような著名な史跡が存在し、壁画が多く見つかっています。
嘉峪関は嘉峪関市の南西6kmに位置する河西回廊西寄りの最も狭隘な地にあります。そこは2つの丘に挟まれた土地で一つは嘉峪山と言います。城壁の一部はゴビ砂漠を横切っており、険要たる地形にその威容を誇っています。
嘉峪関の設計者に建設に必要な煉瓦の数量を尋ね、予備の1枚を準備して建設に着手した結果、完成時に正確に1枚だけが余ったという伝承がのこされています。その煉瓦は現在門上に残されており、綿密な計画に基づいて建設されたかを示す逸話となっています。
嘉峪関は周囲733mを高さ11mの城壁に囲まれ、内域は33,500m²以上である。黄土を版築でつき固めた城壁で、西側は煉瓦を積み重ねて出来ています。東西にそれぞれ楼閣(門楼)と甕城を持つ城門を備え、東を光化門、西を柔遠門と言います。西門には「嘉峪関」の扁額がかかっています。関の南北は万里の長城とつながり、城壁の隅角部には櫓が設けられています。2つの門の北側には関の最上部に上ることが出来る通路があり、嘉峪関の防御設備は大別して内郭、外郭、堀の3つとなっています。
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